カメさん日報です。
4月12日 人を大切にする経営学会 経営塾 が始まりました。
同日、東大の入学式での話がSNSで話題になっています。
女性に関する執筆が多い方だからでしょうか?女性差別に関する内容も含まれていて、反発の投稿もありました。
上野名誉教授は、東京医科大学での医学部入学に関し女性を減点している事実が明らかになったことや、
東大入学の男女比率で女性の割合が、20%を超えないことを例に挙げて問題提起しています。
この点に関しては、確かに現象面としては、そういった認識は理解できるものの、女性においても青山短期大学
の方が偏差値の高く人気があった時代は、女性は、ある程度、勤めた後は、家庭に入ることを前提にしており、
上野名誉教授の発言は当たっていると思います。
しかし、「日本でいちばん女性がいきいきする会社」を坂本光司先生、アタックスコンサルタント、坂本洋介氏
と一緒に、共著で執筆したばかりであり、最近の調査結果等も調べましたので、多少、少し前の状況であり、
一部医科大のようなことも残っているものの、世の中の多くは、大きく意識が変わってきていると思います。
一方、後半のお話には、非常に感銘を受けました。
一部紹介すると、
東大生1名に公金約500万円が使われていることにも触れ、祝辞の後半で次のように話しています。
「世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。
がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。あなたたちのがんばりを、
どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶(おとし)めるためにではなく、
そういうひとびとを助けるために使ってください。」
東大のHPに、全文が紹介されていますので、是非、読んで下さい。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html
坂本会長は、
「知の教育だけでは、身につけた知を人殺しに使う。だからこそ、徳や志の教育が重要である」
と繰り返し使われます。ご紹介した上野千鶴子名誉教授の話と一緒です。
自身、大学卒業以来、34年間、社員研修、コンサルティングの世界に身を置きましたが、職能教育が中心
であると思います。
社会人経験後、大学院に行っても、「やり方中心」で、戦略論、組織論といった効果効率の教育でした。
自分自身の経験を振り返っても、
1.理念教育
2.態度・行動教育
3.価値観教育
4.職能教育
がありますが、1~3が極端にないのが、学校教育、企業内研修の実態だと思います。
この状況を変えるために、株式会社イマージョンの存在があります。
いい会社を見つけ、実践していることを科学し提供し続けていきたたいと思います。
数年前に、下記の本を出しましたが、さらに、調査データを駆使して、より説得力のあるアカデミックでも通用するものを加え、新しい切り口から提案したいと思います。
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