カメさん日報です。
マーケティング手段は本当に多くなりました。もちろん、それぞれ特徴があり、商材や状況からどの手段をとるのか?あるいは、ウエイトが違います。
高額か低額か?、時間がかかるか、かからないか?どうかで、マーケティング手段が変わります。
高関与(購入に当たって検討時間が長い商品)
A.家電、精密機器 ・生命、財産に掛かる商品
B.高級嗜好品 ・デザイン、ファッション品が重視される商品
低関与(購入に当たって検討時間が短い商品)
A.効用が重視される商品
B.普段から気軽に利用、コモディティ商品や食品や飲料等
上記の高関与と低関与の中でも、Aは、論理的に意思決定されるものであり、Bは、感覚的に意思決定されるものです。
この観点で、お客様との関係性をどの位にデザインすべきかを検討する必要があります。
さらに、最近では、ビックデータを活用したデザインも出来るようになりましった。
アドボカシーといった言葉がありますが、企業の顧客に対する積極的な情報開示や滅私奉公的な姿勢、取り組みを指します。
アドボカシーは「擁護」「支持」といった意味です。たとえ一時的には自社の利益に反しても、顧客にとっての最善を追求することで、長期的な信頼を得ようというものです。
アドボカシー・マーケティングと対照的なやり方とされるのは、消費者に買わせようとする過剰な宣伝広告や、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)システムを駆使しつつ顧客をへきえきさせるほどしつこく提案するようなワン・ツー・ワン・マーケティングなどです。アドボカシーマーケティングは、顧客の企業に対するロイヤルティーが上がることです。
売り込まれると誰でも嫌なものですが、利益よりも信頼を得て、「損して得取れ」的な発想は、実態としては大なり小なり多くの企業に存在します。
京都のエムケイタクシーや長野の中央タクシーは、実入りの少ない短距離の顧客でも嫌な顔をせずに応対します。
エムケイは、結果的に京都・祇園の飲食店で働く女性などから支持を得て、配車依頼の増加につなげました。
中央タクシーは、車いすを分解してまた組み立てるという2時間以上の作業を運転手がしてワンメーターのお客様を運びます。
短期的な利益ではなく長期的に付き合ってくれる顧客との関係を優先させます。
いずれにしても、ご縁があったお客様に喜んでいただき、長い関係をつくることが、多くの企業にとって、低成長時代が長く続く中で、企業の成長と存続にとって非常に重要です。さらに、個人だけでなく、組織としてどのように関係性を維持していけるかがとても大切になります。
イマージョンでみお客様に末永く関係が続きますように注力し、仕組みを作っていきたいと思いますし、お客様にも数多くのマーケティング手段の中で、フィットしたものを提供していきたいと思います。
多くの関係性マーケティングの本が出ていますが、嶋口先生の本は、いつも深いことを平易に書いてあり、名著だと思います。
コメント