カメさん日報です。
イマージョンで、経営人財育成を実施いただいている某大手メーカーは、急激にグローバル化を進め、アメリカ、インド、中国と、今年度は、全社員に半数以上は外国人採用です。
各国の国の事情をいろいろとお聞きしました。
まず、インドですが、カースト制があることは中学校の頃、習った覚えがあります。カースト制度とは、掃除を生業としている両親の子供は掃除の仕事に就く・・・といったように、職業選択の自由がありません。ITで、インドの方は、非常に優秀であると言われていますが、その理由は、ITは、新しい産業であるために、カースト制外にあるために他の仕事をしていた人も基本的には、上を目指すことができるのです。ですから、貧しいが、優秀な人は上を目指して、さらに、勉強するから優秀といった構図になっているとのことです。
アメリカ人が複数人入ってきたとしても、個人主張が強く、同じ寮に入れるとケンカをしてしまい、インド人同士は、逆に仲が良く、同じ職場の方がいいそうです。
また、大きな温泉が、同社の独身寮の売りですが、アメリカ人は、シャワー付きでないとダメで、会社からすぐそばにある大きな温泉付きには住まないで、わざわざ通勤に1時間以上掛かる別の寮に住むと言い出したり・・・・
インド人のある人は、素っ裸で一緒に、他の人とお風呂に入るのに抵抗があり、パンツを絶対に脱がなかったそうです。特例で、認めましたが、湯船に入るのはご法度にしたそうです。
本当に、国ごとにある価値観や文化・慣習の違いにはビックリします。
ダイバシティーの重要性を問われています。しかし、うまくいっている会社がどの位あるでしょうか?
実現しているところが希少であるとすれば、お客さまにとっても悩ましい問題であり、ニーズがあることは間違いありません。
ダイバシティーについては、まだまだ、日本では文献も少なく、且つ、論文もあまり多くありません。しかし、荏原製作所のようlに、急速に進むグローバル化による外国人、65才の雇用延長で高齢者対応、1.8%から2%に雇用義務が引き上げられた障がい者雇用、女性活躍促進で、管理者登用の本格化など、ますますダイバシティーマネジメントが重要になってきています。
一般的には、多様性の捉え方は、大きく2つに分けられると言われています。1つは、「目に見える多様性」であり、もう1つは「目に見えない多様性」です。
目に見える多様性では、外見で容易に見分けることが可能な、例えば、性別、年齢、民族・国籍、出身地等の個人の属性に注目します。これに対し、目に見えない多様性では、例えば、個人の職歴、専門性、人間性、人的ネットワーク等の、主に仕事に関連して個人が持っているものに注目します。
もちろん、目に見える多様性と目に見えない多様性はお互いに関連していますが、大切な点は、目に見えない多様性を活かすことで、多様性は組織に大きなメリットをもたらことができるということです。
多様性を活かせる組織は、仕事に関する幅広い経験、専門性、知識、スキル、人的ネットワークを持っている可能性が高くなります。また、意思決定をする際、様々な意見やものの見方を活用できるだけでなく、相反する意見をすり合わせる必要があるため、情報をより徹底して分析し、安易な意思決定を回避することができます。さらに、より革新的なアイデアや解決策が生まれる可能性もあります。
多様性が組織にもたらすメリットは、仕事の性格によって異なります。アイデアの創出や意思決定等、多様性がある集団は、単一集団よりも高いパフォーマンスを発揮します。反対に、集団で同じ作業を繰り返すようなルーチンによる仕事では、集団の属性が同じ方が適しているため、多様性がもたらすメリットは小さくなります。しかし、今、ルーチンな仕事は、ほとんど機械化されているために、多くの仕事は、創造性が求められます。
ダイバシティーについては、多くの書籍も出されていますば、本日、紹介したような外国人のダイバーシティーマネジメントは、古い本ですが、下記の本に詳しく書かれています。
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