カメさん日報です。
本日は、イマージョン社内で、甲南大学 西川耕作教授を招き、最近の海外の組織開発の事例と理論の勉強会を行い、その後、坂本ゼミに出席といった一日でした。
さて、大学院の仲間でもあり、中小企業庁の賞「サービス300選」(スーパーホテル他有名企業も名を連ねるサービスクオリティー賞)にも選ばれているマミーズファミリ―の年度の振り返りと来年度の方針確認のミーティングに出て欲しいとの要請が、増田かおり社長からありましたので、会場である埼玉県サイバクハム(農業のディズニーランドと言われ、日本でいちばん大切にしたい会社2でも掲載)で、朝から夕方まで1日マミーズファミリーの活動を聞かせていただいたことがあります。
元リッツカールトンのサービス関連の部長を務めた桧垣真理子さんと一緒に、セッション毎にコメントしましたが、さすが、サービス300選に選ばれることがある活動だったと思います。
マミーズファミリーは、保育施設を運営する300名程の会社です。女性中心の保母さんが保育所の運営を行い、0歳児から小学校に上がる前のお子さんを働くママに代わって預かるお仕事です。赤ちゃんがけがをしたり、最悪死んでしまうリスクも抱えながらも、しっかりとした収支計算をして経営を行わなくてはならなりません。日本では働く女性の環境を整えることが重要だと言われながら、実際は、施設も不足しており、また、サービスと収支のバランスをうまくとることができない保育所が多いのが課題です。
保育士たちが発表された内容を見て、単純に比較コンサルタント業界とは比較できませんが、私自身が学ぶことが多くありました。保育士さんたちは、良いサービスを提供している他の保育所に見学に行き、そこで取り入れている遊びや子供とのかかわり、その他を定期的に発表していましたが、正直、20前後のまだ、学校を出たての方とは思えない位しっかりと、他の保育士さんに共有化するのです。
例えば、「金魚」といったネーミングの子供との接し方は、0歳の赤ちゃんを寝かせて金魚が泳ぐような動作をしてあげると、泣き止んみ穏やかになるといったことを10種類以上紹介されまたが、子供の年齢毎にこんな方法があるのかと感心しました。また、わらべ歌や音楽がどのように子供に影響があるのか?雨で外に出れなくストレスがたまる子供に室内で学習しながらも楽しんでもらう工夫など、本当によく勉強されています。
正直、保育所毎のかなりの差があるのではないか?と思います。
さらに、少し先輩の保育士の方が、お借りしたサイバクハムのトイレのスリッパが揃っていなかったことを取り上げ、「お借りした施設の方に申し訳がないので、直ぐにスリッパを揃えてください」とフィードバックしてその場で揃えるといった光景から、日頃からの躾のレベルの高さにビックリしました。
西川先生から、いただいた情報提供の中で、Value-driven(バリュー ドリブン)といったお話がありました。そして、Value-driven(バリュー ドリブン)を推進している会社、つまり、日本式に言えば、経営理念をしっかりと実践している会社に方が、財務的な成功をしているといったお話しでした。
日本でいい会社と言われている会社がやっていることは、欧米でも同じであり、多少の文化的な違いはあるものの、共通要素も多いと感じました。
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