カメさん日報です。
3月23日に行われる第6回の日本でいちばん大切にしたい会社大賞の授賞式は、600名を越えてました。申込みも全国からです。
法政大学で最も大きなさったホールは、800名ですが、実際、600名入ると小さな席ですから、いっぱいになります。懇親会も200名を定員にしていましが、要望が多く300名になりましたので、法政大学の26階のスカイホールだけでなく、同階のホールも予約して体制を整えました。
法政大学の田中総長、中小企業庁長官、厚生労働省大臣副大臣クラス、経産省政務官クラスの出席が予定され、他にも、加藤1億総活躍大臣、マスコミも朝日、毎日、東京の論説委員のトップクラスの方が集まる予定で盛会になりそうです。当日、大阪から駆けつけていただき、ニチイ創業者94歳になる西端春枝さんの記念講演を予定しています。
桜の開花予想が出ていますが東京は3月21日です。3月23日は、靖国神社や武道館、千鳥ヶ淵他で桜が咲き、まさに、花を添えていただけそうです。
半分言い訳ですが、日本でいちばん大切にしたい会社大賞の準備があり、数日振りのカメさん日報です。
本来、先週書く予定だった脳科学と組織変革についてお伝えしたいと思います。
茂木健一郎さんが、頻繁にテレビに出るようになってから、脳科学が身近に感じるようになったと思います。
定期的にJOYBIZコンサルティングとイマージョンで、甲南大学 西川耕平教授を読んで勉強会を実施しています。先週3月12日土曜日は、弊社のセミナールームで朝から夕方まで、西川先生のお話をもとに意見交換をしました。
西川先生からお伺いしたことの一部をご紹介したいと思います。
勉強会は、
「暖炉を見ていると不思議に膝が暖かくなる」
「ゴム手袋に包丁で切ると、一瞬自分の手が切られたように錯覚に陥る」
といった動画から始まりました。
人間は、簡単なことで影響を受けることを感じます。つまり、人間の脳は、事実とは異なる反応をして何らかの判断をします。
少し、元気が出る話もお聞きしました。脳は、年齢がいくつになっても、性別、年齢、国籍、など関係なく、シナプスの可塑性(synaptic plasticity)があるということです。つまり、新しいシナプスのパターンを作れば行動が変わることが分かってきています。
一方、一端シナプスがつながると、中々変革ができないとも話されました。ダニエルカールマンは、人間の脳は、90%がショートカットで10%真面目に考えると言います。これは、物事を瞬時に判断する上でメリットがあります。しいかし、パターンになると、違う経路を作り直すのは大変になります。
組織変革は、大概失敗する!
脳科学で、1万年サバンナに出て依頼、あまり変わっていません。しかし、この数年間ネットで大幅に変わってしまった。人間には、生存脳と報酬脳があります。通常は、生き延びるために生存脳が優先的に働き、新しいことを挑戦していこうとする脳が止まってしまうといったことが発生します。つまり、何もしなければ、生存の脳の機能の方が報酬の脳の機能の方が強いのです。新しい状況になると、人は知っていないことが起こるために無能だと評価されることを無意識に避けることになります。組織変革が進むと、自分のポジションはどうなるのか?この組織で生き延びることができるだろうか?パワーを無くすことにならないか?と生存の方のスイッチの入ります。
ではどうすればいいか?ですが、
生存の危険を避けるために予想すができるように、見通しを示すことで安心します。生き延びようといったスイッチから報酬のスイッチに切り替えるために、ストーリーテリングなども有効は方法です。いずれにしても、小さな頃から、「なんで、こんなことができないんだ!と言われ続ける」と、生存脳ばかりになってしまいます。実績を残した経営者の特徴は、言語能力が高い人だと言われています。知らないことを知ることはできません。成功するチームは、ストーリーを語る人、異なる視点で理解の得意な人が、次々現れる事を、多くの調査結果が示しいます。
もし、脳構造を変えるために、一生、学び続けなければなりません。つまり、新しい情報や知識が入って勉強しない限り、保守的になり、固定化していくことになります。年を取ると頑固になると言われますが、脳科学的な理由は、前頭葉から血引いてしまいアテンションしたものだけに焦点が当たり、視野が狭くなるからです。例えば、部屋で何か逃げなくてはならない状況が発生し、壁に穴が空いているのに他のところを見てしまう人は、逃げ遅れてしまいます。視野が狭くなって感情に流されてしまうためです。また、夜中に太いヒモを見ると、蛇だと決めつけてしまう。ゆっくりと蛇かな~とはなりません。最初は、物凄いスピードで反応します。しかし、実際は、単なるヒモだったりします。蛇にしか見えていない人に、理性をいかに稼働させるかが重要になります。
組織の生存は、メンバー能力に依存するので、人の日常活動を通じて学び・成長・発達し、脳。がベストな状態を維持することが重要です。脅威の状況では、報酬より強く生存の脳が働きます。組織全体が生存脳ばかりになってしましたら、革新的なことは生まれません。
アメリカの心理学者キャロル・ドウェックは、生存脳を固定思考(fixed mindset)と呼びます。失敗を避け、知的に見えるように振る舞うことで有能な自分を誇示しようとします。固定思考の強い人は、自分に対する否定的評価を恐れます。自分より劣った者と比較して優位感を保つために、人の間違いを指摘するといった傾向があるそうです。
一方、アメリカのドウェックは、努力によって知能は変えられると考える人たちを成長思考(growth mindset)と呼びます。growth mindsetは、ピグマにオン効果・プラス思考に近い考え方です。努力によって成長し続けられると考える人にとって、人生とは成長そのものです。失敗によって自分の価値が決まることはないので、失敗を恐れないでチャレンジします。
また、海外では、下記の3つを分けています。
PURPASE 志
GOOL 実現可能な目に見えるもの 経営目標
PERFORMANCE 表現する演じる部分の意味
そして、GOOLやPERFORMANCEの意識が強く、PURPASE 志 がないと、達成したら終わりで、燃え尽きてしまうといったことも発生するそうです。
私もいくつか質問をしましたが、個人やペア―、チームレベル位までについては、かなり脳科学で説明できるといった印象を持ちました。しかし、組織開発になると、さらに、複雑性が増します。今後の研究で、脳科学と組織開発の関係がより明確になれば、新しい切り口の介入が可能になると思います
ドウェックは、数冊日本でも翻訳されています。